2016/02/12

Part 2.DxOMarkでセンサーの特性を理解しておく:タイムラプス動画の作り方2016年版

Canon製センサーのスコアが低めの値となる等、新しいスコアが出るたびに、何かと議論の種になるDxOMarkのセンサースコア。同一の計測方法による測定結果であり、客観的指標として参考になります。

センサーサイズによる性能差を確認するため、ここでは、自分が使用経験があるカメラから、
Sony a7RII(Full Frame)
Pentax K-3(APS-C)
Sony RX100M4(1") 
を選択し、DxOMarkのスコアを見てみます。
a7RII RX100M4 K-3

「戦いは数だよ、兄貴」

当然ながら、Overall Score/Portrait (Color Depth)/Landscape (Dynamic Range)/Sports (Low-Light ISO)のいずれの値も、センサーサイズが大きくなるほど良い値となっています。ちなみに、DxOMarkのセンサースコアは、解像度の測定はしません。

Portrait (Color Depth)は、どれだけ沢山の色を判別できるかの色深度ををbitで表したもので、22bit以上が優秀とされています。一番低いRX100M4で22.9bitsなので、いずれの機種も十分な性能です。

Landscape (Dynamic Range)は、最も強い光の強さと最も低い光の強さの比であるダイナミックレンジをEVで表したもので、12EV以上が優秀とされています。一番低いRX100M4で12.6Evsなので、これもいずれの機種も十分な性能です。
なお、上記2つのスコアは、最も低感度の場合に最大値となり、ノイズの影響を受けやすくなる高感度になるほど値が低くなります。


「すごい、5倍以上のエネルギーゲインがある」

Sports (Low-Light ISO)はDxOMarkの基準で、SN比が30dBとなる最大のISO感度を表したものです。1型センサーのRX100M4の562ISOに対して、フルフレームのa7RIIが3434ISOと大きく差をつけています。


「こういうときは臆病なくらいが、ちょうどいいのよね」

Lightroomのノイズリダクションは優秀ですが、輝度ノイズの値を75とすると解像感が失われ始めます。このため、50程度でノイズを抑制できることが理想的です。これまでの撮影経験から、
1"            ISO400
Micro 4/3  ISO640
APS-C      ISO800
Full Frame ISO1600-2500
を撮影時のISO上限と考えていました。これは、DxOMarkのスコアの約70%の値(SN比32dB)とほぼ合致するようです。


「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる」

タイムラプスの撮影では、チルトシフトを除きパンフォーカスとなるようレンズを絞ります。
センサーサイズが小さいとあまり絞らなくてもパンフォーカスが得られ、絞りすぎによる弊害がないよう、自分の場合は各センサーサイズに合わせて以下の絞りを基本としています。
Full Frame F11
APS-C      F8
Micro 4/3  F5.6
1"            F4
このため、夜景の撮影では同じ露出を得るために、センサーサイズが大きいほど感度を上げる必要があります。
例えば、夜景の撮影で車のヘッドライトの光跡を残すため2秒のシャッタースピードとする撮影シーンを想定した場合、フルフレームでISO800程度まで感度を上げるぐらいの暗さであれば、各センサーサイズでの絞りと感度は以下のようになります。
Full Frame F11/ISO800
APS-C      F8/ISO400
Micro 4/3  F5.6/ISO200
1"            F4.0/ISO100

この撮影シーンで各機種のPortrait (Color Depth)の値は、
Sony a7RII  約22.5bit
Pentax K-3 約20.5bit
RX100M4    約22.5bit
となり、a7RIIとRX100M4が同等のスコアとなります。

同様にLandscape (Dynamic Range)は、
a7RII         約12EV
K-3         約11.5EV
RX100M4 約12.5EV
となり、a7RIIとRX100M4のスコアは逆転します。

低感度(日中の撮影)ではセンサーサイズに従って優劣がついていた各スコアも、高感度(夜景の撮影)ではスコアは同等か逆転する場合があります。高感度に強いフルフレームでも、露光時間を長くする等、できるだけ低感度で撮影した方がセンサーの性能を生かせます。

DxOMarkには解像度の測定項目はありませんが、これまで使ったカメラで画像に粗さを感じたのは、失敗作のSamsungセンサーを載せたPentax K-7、1/2.3型センサーのPentax QやRICOH THETA Sぐらいです。現像時にノイズを抑制できる感度を上限に撮影すれば、RX100M4の1型センサーでも自分にとっては十分です。


「Part 3.撮影する」に続く
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