2015/08/19

SONY a7RIIで4K動画を撮る

a7RIIになって、ようやく4Kの内部収録が可能になっています。a7RIIの売りはSuper 35mmモードでビニング処理のない全画素読み出しに対応していることなんですが、撮り比べてみても映像の解像感については明確な差異を感じませんでした。海外のレビュー等を見ると、ローリングシャッターや高感度ノイズの抑制に差があるようです。
ちなみに、フルフレームとSuper 35mmの画角は、こんな感じに変化します。
Super 35mm
フルフレーム
まだ暑いので日中の撮影は少ないですが、いろいろ撮影してみて4Kの映像の解像感は十分に満足いくものでした。銀座での撮影はAnamorphotを使用しています。
Loxiaは、なぜか開放のF2がF22と表示されてしまいました。
Loxia 2/50
Super 35mm
Loxia 2/50 + Anamorphot
Loxia 2/50
Loxia 2/50 + Anamorphot
FE16-35mm
FE16-35mm
撮影時はa7Sと同様にS-log2(PP7)を使用しました。a7Sの最低感度がISO3200だったのに対し、a7RIIではISO800と撮りやすくなっています。ノイズリダクションの後処理をしない前提だと、感度はISO6400あたりが上限ではないかと思います。
なお、撮影時はa7Sと同様に+1.0~+2.0EVの露出オーバーで撮影してみました。

カラーグレーディングは、LUTをあててLumetriカラーで調整です。
元の絵
調整レイヤーでLUTをあてる
コントラストとハイライトを抑え、シャドーを持ち上げる
RGBカーブで赤を抑える
高い買い物でしたが、タイムラプスを含めて期待通りの結果を得ることができました。これで、あと一年は戦えそうです。

SONY a7RII Video Test

camera : SONY a7RII
lens : Carl ZEISS Loxia 2/50
lens : SONY FE 16-35mm F4 ZA OSS
anamorphic adapter : SLR Magic Anamorphot 1.33x 50
color grading :
VisionColor ImpulZ(http://www.vision-color.com/impulz/) Kodak Vis3 50D 5203 (DP)_FPE @night
DELUTS(http://deluts.businesscatalyst.com/) Lancaster @day
music : The Invisible by Roger Subirana Mata
https://www.jamendo.com/en/track/1215025/the-invisible

2015/08/15

見せてもらおうかSONYのa7RIIの性能とやらを

プレスリリースを知ったのは、たまたま夜中に目が覚めて見つけたこのツイートです。
プレスリリース以来、ワクワクが止まらず、毎日のようにsonyalpharumors.comを眺める日々でしたが、6/26に日本でも正式発表されたので早速予約。8/7に入手し、まずはタイムラプスを試しています。

a7RIIに対しての事前に想定していた期待と懸念は以下の5点でした。実際に使用してみて確認できたことを書いておきます。

1.42.4MPの裏面照射フルフレームセンサー
8Kサイズをカバーする画素数となっているので、4Kでのタイムラプスで構図の調整やチルト、パン、ズーム等の後処理に余裕ができる。GH4の16MP、a7Sの12MPの画素数だと80~90%程度にしか縮小出来ず、後処理に制約を受けていたのが一番の不満点だったので、これが解消できる。

[確認結果]
当然、OKです。
8Kのタイムラプスも作れますが、見れる環境がない動画を作っても無意味なので、今回は4Kでズーム等の動きを大きめにした動画にしています。
大桟橋
大桟橋へ向かう途中にあるレストラン
横浜市開港記念館

2.RAWファイルサイズの増大
1)マニュアルによると64GBのSDカードに保存できるのは1400枚とあるため、a7RIIのRAWファイルサイズは約45MB。ファイルサイズが大きくなると、内部のバッファサイズとSD書き込み時の処理時間が厳しくなる。
実際に24MPのPENTAXのK-3で経験したのが、連写時にシャッタースピードを0.5秒としても、途中から撮影間隔が1.5秒程度になり、連写終了後も書き込み完了まで待たされる状態。
おそらく、a7RIIでも同様の動きになると思われる。

[確認結果]
RAWファイルサイズは、FFで約42MB、APS-Cで約18MBでした。
連写時は、やはりK-3と同様の動きになります。
それよりも、電子シャッター(サイレントシャッター)での連写ができなくなっていたのが想定外でした。特にチルトシフトで多用していただけに、かなりショボーンです。
代替として1秒間隔のインターバル撮影を試してみましたが、シャッタースピードが0.5秒以上になると、さすがに書き込みまでの処理が間に合わず撮りこぼしが発生します。シャッタースピード1秒で撮影する夜のチルトシフトは2秒間隔で撮影したほうがよさそうです。まあ、撮影間隔にばらつきがあっても、動画にすると目立たないのですが。
桜木町駅前
いつも撮るやつ

2)タイムラプス撮影時は1カット360~400枚撮影するのが自分の撮影パターン。64GBのSDカードでは約3カットとなってしまう。今までよりも多くSDカードを準備する必要あり。PC上での処理の際も多くのHDD容量と時間がかかりそう。

[確認結果]
a7RIIの4K動画録画時はUHS-IのU3規格のカードの使用が推奨されていて、規格を満たさないカードを使用すると動画撮影時に警告が表示されます。タイムラプス時には関係ないのですが、いちいち入れ替えるのも面倒なので、今回新たにSONYの128GBSandiskの256GBのU3対応品を購入しています。
撮影後、RAWからJPGに現像後はPremiereで編集していますが、パラメータを変更しても反映されるまでに何秒も待たされる等、かなり動きが緩慢となる場合がありました。使用するエフェクトにもよると思いますが...
また、これまで3分程度の4K動画であれば、15~20分程度でエンコードが完了していたのですが、今回は、なんと2時間以上かかりました。ちょっと、時間がかかりすぎのような気もします。

3.シャッター機構
GH4やa7Sと同様に電子シャッターを搭載。また、電子先幕シャッターで使用した場合の耐久回数は50万回!!!タイムラプスしろといわんばかりの耐久性。
sony.net
[確認結果]
これは、すぐに確認できるものではないですね。
ちなみに、a7Sで電子シャッター使用時に露光時間が長くなると白点が出るのを経験したため、シャッタースピード1秒までは電子シャッター、それ以上の露光時間の場合は電子シャッターを使用しないようにしています。

4.ISOオート時の下限シャッタースピードの設定
ISOオートの際のシャッタスピードを設定できる。Faster/Fast/Standard/Slow/Slower/1/8000 - 30”で設定可能。夕暮れ時に絞り優先でISOオートでタイムラプスすると1/60ぐらいのシャッタスピードを維持しようと、早めにISOを上げてしまうカメラの動きを抑制できる。

[確認結果]
シャッタースピードの下限を4秒に設定後、夕暮れ時に5秒間隔で撮影を開始。シャッタスピードが4秒に到達した後は、ISOが順次100から800へ変化していくことを確認しました。
素敵です、ソニーさん。
4秒のシャッタースピードを維持したまま
ISOは100から800へ変化

5.バッテリーのスタミナ
CIPA規格での撮影可能枚数は、a7Sの380枚から340枚に若干減少。CIPA規格は30秒ごとに撮影し、電源ON/OFFを10枚毎に繰り返すという試験。実際の5秒間隔といったタイムラプス撮影ではこれよりも4倍強程度の枚数になることを経験上も知っているが、a7Sでもスタミナ不足を感じているためちょっと不安。
と思っていたら、バッテリーは予備と合わせて2個同梱されるらしい。

[確認結果]
バッテリーは2個同梱されていました。
360枚を30分間でという自分の撮影パターンでは、1回の撮影で25~30%の消費量のため、1個のバッテリーでぎりぎり4カット撮れるかどうかといったところです。


ビデオの方は、これから試してみます。


SONY a7RII Time Lapse Test YOKOHAMA

camera : SONY a7RII
lens : SONY FE 16-35mm F4 ZA OSS
lens : SONY FE28mm F2
lens : Nikon Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
mount adapter : ARAX TILT adapter for use Nikon lenses on Sony NEX
music : Like a Dream by Dj Rostej
https://www.jamendo.com/en/track/1062583/dj-rostej-like-a-dream

2015/08/07

SONY RX100M4でハイフレームレート撮影を試す

SONY RX100M4でハイフレームレート(HFR)で撮影し、スローモーション動画を作成してみました。通常の動画の撮影とはちょっと手順が違うので慣れが必要ですが、面白い映像が撮れます。将来的に目指しているのはAdam MagyarさんのStainlessなので、RX100M4のおかげで、また一歩近づくことができました。


HFR撮影では、240fps、480fps、960fpsのフレームレートが選択できますが、フレームレートが高くなるにつれて解像度が落ちていきます。960fpsでは1,136x384となり縦方向の解像度は1/3程度となってしまうため、ぼやけた絵になります。実際に撮影してみると240fpsは問題なし、480fpsはちょっと粗めだが許容範囲、960fpsはぼんやりといった感じでした。
240fps
480fps
960fps
 録画時間は画質優先の撮影時間2秒と撮影時間優先の撮影時間4秒がありますが、迷わず画質優先の2秒を選択。960fpsで撮ると2秒の映像が約40倍の1分25秒の映像となります。
撮影時の実時間(2秒)
video
スローモーション

なお、撮影後の書き込み時間は、スローモーションにした時の映像の再生時間とほぼ同じ時間になるため、960fpsで撮影語は1分半弱、次の撮影ができなくなります。

撮影は、まず、モードダイヤルを新たに設けられたHFRに合わせることから始めます。
録画開始の前に、中央ボタンを押して撮影スタンバイ状態にする必要がありますが、撮影スタンバイ後はピント調整等の各種設定ができません、また、露出もボタンを押した時点の状態で固定されます。最初のうちは露出が固定されることに気づかず、ホームの端と中央付近ではかなり明るさが違うため、やたら暗い絵や、やたら明るい絵を量産してしまいました。
フィルターアダプターをRX100M3から付け直してラバーフードで反射防止と滑り止め
持ちやすいようにゴリラポッドを使用
撮影時にはそれなりに熱を持ちますが、いちおう冷房のある車内だったので、さすがに温度警告が出るようなことはありませんでした。しかし、直射日光があたるような屋外だとちょっと厳しいと思います。

山手線をほぼ1週して各駅で撮影を試みましたが、ホームが暗くて常時照明が点いているような駅では暗さもさることながら、フリッカーがひどく目立ち、あまり良い撮影結果とはなりませんでした。動画で一部モノクロにしているのはこのためです。
960fpsでの撮影が思うように行かなかったので、高架上にホームがある駅などを中心にいずれ撮り直そうかと思ってます。


RX100M4では4K動画の撮影も可能となったため夜の銀座で試してみました。録画時間は5分に制限されますが、1カット15秒前後の長さで撮る自分は全く問題ありません。
絵の解像感は十分です。S-log2での撮影時はISO1600となるため若干ノイズが出やすい傾向がありますが、日中の撮影では問題ないかもしれません。
広角で撮ってみる
この暑さでショーウィンドーの中は秋冬物
いつものカット
遠景の描写は問題ない
浴衣のお姉さん



あと、タイムラプス観点で注目すべきなのが、絞り優先モードで「ISO AUTO低速限界」という設定項目があることです。例えば、夕暮れを5秒間隔で撮影する場合に、この設定でシャッタスピードを4秒としておくと、暗くなってシャッタスピードが4秒を超えるまでは、ISO値を低いままでキープしてくれます。
8/7に入手するa7RIIでも同様の設定が追加されているので、そちらで試してみます。


2015/08/05

夏の雲と夕暮れのタイムラプス

リフレッシュ休暇というやつで7/6週と7/13週に2週間の休みが取れました。
タイムラプス三昧の日々を予定していたのですが、7/6週は雨ばかりで7/10から晴れたと思ったらやたら暑くなり、台風の接近と通過で悪天候という悲しい空模様。
7/5(日) 六本木ヒルズから雨に霞む東京の街を撮影
7/6(月) 雨、編集
7/7(火) 横浜ランドマークタワーから雨に霞む横浜の街を撮影
7/8(水) 雨、Misty City完成
7/9(木) 雨、編集
7/10(金) 羽田空港でチルトシフト
7/11(土) 編集
7/12(日) 羽田空港で夜景をタイムラプス
7/13(月) 城南島で強風の中タイムラプス
7/14(火) 編集、Haneda Airport Tilt Shift and Time Lapse完成
7/15(水) 六本木ヒルズでチルトシフトとタイムラプス
7/16(木) 六本木ヒルズでタイムラプス(西日本に台風上陸)
7/17(金) 横浜ランドマークタワーでチルトシフトとタイムラプス
7/18(土) 大桟橋周辺でタイムラプス
7/19(日) 横浜ランドマークタワーでタイムラプスとチルトシフト、象の鼻パーク周辺でタイムラプス
7/20(月) 日本丸の総帆展帆をタイムラプスとチルトシフト

暑すぎて日中は外での撮影が出来ないため主に展望台で撮影し、雲があるときは夕方頃から外で撮影のパターンとなってしまいました。

これまで土日しか撮影したことがなかったため、平日の昼の展望台がやたら空いていることに驚きです。
@darwinfish105が投稿した写真 -

撮れる機会の少なかった雲を主体としたタイムラプスをまとめ、これまでに撮影したいい感じの夕暮れとあわせて動画にしています。
7/15の夕暮れ
7/15の入道雲
7/18の夕暮れ
7/16は西日本に台風上陸
7/13に強風の中、城南島で撮影
花火の後の象の鼻パーク7/19
7/18の横浜の花火

Color of Sky

camera : SONY a7S
lens : SONY FE 16-35mm F4 ZA OSS
lens : SONY FE28mm F2
lens : Nikon Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
camera : SONY RX100M3
camera : Pentax K-3
lens : PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED
music : Ghost (Instrumental) by Bellevue
https://www.jamendo.com/en/track/1226391/ghost-instrumental








2015/07/20

羽田空港と城南島でチルトシフトとタイムラプスの撮影

羽田空港でのタイムラプスは、昨年一昨年と撮影していますが、今回は、空港内の展望台からのチルトシフトでの撮影に加えて前から試したかった城南島での撮影を行い、まとめて動画にしてみました。
国際線ターミナルの展望台から
残念ながら、城南島では砂浜の整備工事が行われていて、真上を通過するような撮影は出来ませんでした。
砂浜は工事中で立ち入り禁止
iPhoneでもこれくらいのサイズで撮れる
また、当日は三脚単体では倒れてしまうくらいの強風で、ブレにヒヤヒヤしたのに加え、場所によっては砂埃と打ちつける波しぶきに、見事にフィルターやレンズを汚しながらの撮影となり、最悪の撮影条件でした。それでも、何とか撮りたかった絵を残すことができました。
羽田に向かってくる航空機の光跡(StarStax)
羽田へ着陸する航空機の光跡
素敵な夕焼け
レンズに砂埃が付いている
特に今回、事前にイメージしていた絵は、以下の2つの作品です。
Landings at San Diego Int Airport Nov 23, 2012
Wake Turbulence
撮影前にちょっと試したところ16mmの画角で2秒間隔で撮ると、通過する航空機をほぼ確実に捉えることが出来そうだったので1時間ほど撮り続けました。
撮影は2秒間隔
撮影後は、StarStaxで合成中の画像を残しながら処理しています。
StarStaxで全画像処理後
StarStaxはこれ以外のカットでも効果的な部分に使用しています。
国際線ターミナルの展望台から
国内線第2ターミナルの展望台から
チルトシフトは、発着も多くフェンスに近づいて撮りやすい国内線第2ターミナルの展望台からの撮影がほとんどだったため、ANAの機体ばかりです。フィルター径を間違えたNDフィルターを持っていってしまったため、ちょっと涙目になりながら昼は1秒間隔で撮影しました。
はたらく車が大活躍
蛇のような見事な動き
いってらっしゃーい!
貨物室のチェック
以下の2カットは、六本木ヒルズとテレコムセンターの展望台から以前撮影したものです。
六本木ヒルズの展望台から
テレコムセンターの展望台から
動画をアップロード後、以前も何度か動画を紹介してくれたCreators Projectで取り上げられたのが契機となったかは不明ですが、ReutersやIndependentからも動画を使わせてくれとの連絡がありました。その後、バイラル的に広がりvimeoでの再生回数はもうすぐ10万回を超えそうです。
サイト別順位では、なぜかポーランドのサイトが1位、2位は日本のギズモード
今回は撮影も編集も手間がかかったので、それが評価されているようで嬉しいです。

Haneda Airport Tilt Shift and Time Lapse
camera : Panasonic GH4
lens : OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
camera : SONY a7S
lens : SONY FE 16-35mm F4 ZA OSS
lens : Nikon Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
mount adapter : ARAX TILT adapter for use Nikon lenses on Sony NEX
camera : SONY RX100M3
music : Summer Colour by I Am Robot and Proud
color grading : VisionColor ImpulZ(http://www.vision-color.com/impulz/) Rec709_Kodak Vis3 50D 5203 (DP)_FC