SONY A7Sで動画を撮る

さて、A7Sで動画の撮影です。今回は購入したMetabonesのマウントアダプターの動作確認も兼ねて、レンズはCanonのEF24-70mmを使用しました。残念ながら旧型のこのレンズではAFが動作しません。もちろん絞りは変更できます。
真ん中のEF24-70mmを使用
せっかくなので、ピクチャープロファイルはPP7のS-log2を使います。S-log2に設定すると基準感度はISO3200となり、これ以下のISO値は設定不可となります。このため、晴天下で絞りを開放で撮りたい場合は、可変NDフィルターに加え、ND2かND4あたりのフィルターが必要になります。夜でも明るい通り等であれば、開放で撮るためにはNDフィルターが必要な場合が出てきます。凄い時代になったものです。

タイムラプスの撮影時にも、動画の撮影を試していたのですが、内蔵の露出計を頼りにすると撮影結果がかなり暗くなりました。露出アンダーの素材を明るく見せるより、露出オーバー気味の素材から明るさを調整するほうがやりやすいため、露出計にはあまり頼らないことにしました。
今回の撮影では、ゼブラ100%に設定して、一部の強い光源は多少ゼブラが残る程度にし、明るめに撮っています。露出計では+1.0EV~+1.7EVあたりになりました。

編集時には、LUTを当て、RGBカーブでハイライトとシャドウを調整後、クイックカラーコレクションで明るさを微調整しています。今回、LUTはVisionColor OSIRISを使用しました。
元の素材
OSIRISのLUTを適用

RGBカーブでシャドウを持ち上げて、ハイライトを抑え、ブルーを軽く持ち上げる
クイックカラーコレクションで明るさを微調整
A7Sで動画撮影時の感度はISO409600まで設定可能です。しかしながら、編集時にノイズリダクションをしないことを前提とすると、撮影対象にもよりますがISO12800あたりがギリギリ上限かなと思いました。撮った素材に単にLUTを当てただけですが、ISO32000~409600で撮影するとこんな感じになります。
ISO32000
ISO64000
ISO128000
ISO256000
ISO409600
撮影時にちょっと便利だったのが、異なるアスペクト比のマーカー表示が出来ること、cinemascopeの2.35:1を使って構図を考えることが出来ます。
映像の解像感は充分で、S-log2で色もいじれます。折を見て、今後も動画を撮っておきたいと思います。













SONY A7S YOKOHAMA by Night
camera : SONY A7S
lens : Canon EF24-70 F2.8L USM
mount adapter : Metabones Canon EF Lens to Sony NEX Smart Adapter (Mark IV)
music : Hollow City by Project Divinity
http://www.jamendo.com/en/track/18243/hollow-city

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