撮影した素材を元に曲を加え、動画を編集します。編集に使用するAdobe Premiere Proでイコライザーやクイックカラー補正のエフェクトの追加、KenBurns的なモーションの追加をし、より印象的な映像にします。
曲のテンポ、曲調の変化に合わせて手動でマーカーを打ち、配置するクリップの長さを決めます。
クリップの基本的な配置方法は、
1)シーケンスの先頭の5秒はタイトル用にする。
2)最初の30秒程度で、ベスト3となるような魅せるカットを入れておく。
3)同じようなカットを続けず、色や構図などを変化させる。このため、撮影場所毎にトラックを分けておくと、整理がしやすい。
といった感じです。
主に使用しているソフトは以下ですが、個々のソフトの説明をしてもしょうがないので、ここでは主にPremiereでの編集について記載しておきます。
・FastStone Image Viewer:画像の整理
・Lightroom 5:RAWからJPGへの変換
・Adobe Premiere Pro CC:動画編集
・Photomatix Pro 4.2:HDR合成処理
0.事前準備
1)SDカードからPCのHDD上へ撮影した画像を全てコピーします。
2)各カットごとにフォルダを作成し(フォルダ名はm1、m2、m3...等)画像をまとめておきます。Faststone image viewerを使うと便利です。
3)RAWで撮影した場合は、Lightroomで現像を行いJPGに変換します。オートブラケットで撮影した画像は、Photomatix Pro 4.2でHDR処理をしておきます。
1.Adobe Premiere Proの初期設定
自分は24fpsで動画を作成していますので、編集→環境設定→メディア→メディアの不確定メディアのタイムベースでフレームレートの初期値を24.000fpsと設定しておきます。
2.シーケンスの新規作成
左のプロジェクトパネルで右クリックし、新規項目→シーケンスで新たにシーケンスを作成します。FHD(1920x1080)で24fpsのプリセットを適当に選びます。4K UHD(3840x2160)の場合も同様に、解像度に合ったプリセットを選びます。
3.画像の読み込み
ファイル→読み込み(Ctrl+I)で、先ほど画像をコピー、作成した各フォルダ内にある先頭の画像を選択します。Premiere Pro CCでは、自動的に画像シーケンスのチェックボックスがチェックされるはずです。[開く]をクリックして画像をまとめて読み込みます。
クリップの名前が先頭のファイル名となっているため、分かりやすいように「撮影日-m1」等に名前を変更します。この作業を全てのフォルダで繰り返します。
一通り読み込みが完了したら、まずはタイムラインに並べてみます。この際に、下記の警告が出た場合は[現在の設定を維持]をクリックします。
タイムラインに並べた直後は、スケールが100%のままですので等倍表示になっています。一つのクリップを選択して、エフェクトコントロールからモーションのスケールを変更します。K-3の場合の最大画像サイズは6016x4000ですので、FHD(1920x1080)にした場合は、1920÷6016=0.03191...=32%が横幅を合わせたスケールの値です。
モーションをCtrl+Cでコピーし、全てのクリップを選択してCtrl+Vで貼り付けてスケールを設定、レンダリングしてみます。Lightroomで、まれに現像のパラメータが適用に失敗していることがあるため、一旦、この段階でチェックしておいたほうがいいです。
4.曲の選択とクリップの配置
クリップのイメージにあわせて曲を決めていきますが、ここが一番の悩みどころで、時間がかかります。使用している曲のほとんどは、CCライセンスで良質な楽曲が提供されているJamendoのものを使っています。これまで制作した動画で使用した曲のプレイリストを置いておきます。
曲のテンポ、曲調の変化に合わせて手動でマーカーを打ち、配置するクリップの長さを決めます。
クリップの基本的な配置方法は、
1)シーケンスの先頭の5秒はタイトル用にする。
2)最初の30秒程度で、ベスト3となるような魅せるカットを入れておく。
3)同じようなカットを続けず、色や構図などを変化させる。このため、撮影場所毎にトラックを分けておくと、整理がしやすい。
といった感じです。
5.エフェクトの適用
エフェクトで追加するのは、イコライザーとクイックカラー補正ぐらいです。
5-1.イコライザー
シャドーを持ち上げ全体を明るく見せます。ちらつきを抑制する効果もあります。あまり強くするとノイズが目立ったり、不自然に見えたりする場合があるため、確認しながらパラメータを調整します。
5-2.クイックカラー補正
ホワイトバランス、シャドー、ハイライト、彩度の調整に使います。HDRの画像をイコライザーと組み合わせて調整すると、このように絵が変化します。
6.KenBurns的な効果を付ける
エフェクトで追加するのは、イコライザーとクイックカラー補正ぐらいです。
5-1.イコライザー
シャドーを持ち上げ全体を明るく見せます。ちらつきを抑制する効果もあります。あまり強くするとノイズが目立ったり、不自然に見えたりする場合があるため、確認しながらパラメータを調整します。
イコライザー適用前 |
イコライザーを24%適用 |
イコライザーを50%適用 |
ホワイトバランス、シャドー、ハイライト、彩度の調整に使います。HDRの画像をイコライザーと組み合わせて調整すると、このように絵が変化します。
元の画像 |
イコライザー48%適用 |
クイックカラー補正で色相を変化させ、彩度を下げる |
モーションのパラメータを変化させてズームやパンを加え、映像に動きを付けます。
例えば、モーションのスケールを変化させることで、ズームアウトの効果を付ける場合は、以下のようにします。
1)クリップの先頭のフレームに移動して、スケールの横にあるストップウォッチをクリック。最初にスケールで設定した値は32だったので、これを52に変更する。
2)次にクリップの最後のフレームに移動して32と数値を入力。
これでズームアウトの効果が付きます。なお、スケールの値は画像サイズによって変わります。
また、位置のパラメータを変化させることで上下左右の動きを付けられます。もちろん、スケールと位置を組み合わせて使うこともできます。
7.書き出し
タイトルを付けて一連の編集が終わったら、一旦レンダリングをしてチェックし、クリップの入れ替えや微調整を行います。
書き出しはH.264のmp4ファイルの形式にし、FHDは24Mbps、4K UHDは96Mbpsのビットレートを設定、最高レンダリングにチェックを入れ、プレビューを使用のチェックは外します。
あとは、レンダリングが終わるのを待つだけです。
1)クリップの先頭のフレームに移動して、スケールの横にあるストップウォッチをクリック。最初にスケールで設定した値は32だったので、これを52に変更する。
2)次にクリップの最後のフレームに移動して32と数値を入力。
これでズームアウトの効果が付きます。なお、スケールの値は画像サイズによって変わります。
また、位置のパラメータを変化させることで上下左右の動きを付けられます。もちろん、スケールと位置を組み合わせて使うこともできます。
7.書き出し
タイトルを付けて一連の編集が終わったら、一旦レンダリングをしてチェックし、クリップの入れ替えや微調整を行います。
書き出しはH.264のmp4ファイルの形式にし、FHDは24Mbps、4K UHDは96Mbpsのビットレートを設定、最高レンダリングにチェックを入れ、プレビューを使用のチェックは外します。
あとは、レンダリングが終わるのを待つだけです。
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