最終的に4Kの解像度でタイムラプス動画を作ることを前提とした場合、カメラの使い勝手や基本的な機能も含めて自分がカメラに求める条件は、以下の7点がポイントとなります。
なお、自分の場合、タイムラプスやビデオ撮影の映像制作の道具としてしかカメラを使わないため、一般的に求められるようなAFポイント数やAFの速さ、連写速度といった機能は、全く気にしません。
1)できるだけ小さく、軽いこと
荷物が大きく重いと、撮影に出かけること自体や撮影ポイント間の移動が億劫になり、撮影を続けていくモチベーションにも影響します。
野山に分け入るような撮影では、一眼レフのボディぐらいの大きさがあった方が安心感がありますが、そういう撮影はしないので、かさばるボディはうっとうしいだけです。
このため、ミラーボックス、ペンタプリズムを排したミラーレスシステムは、自分にとって最適で、2012年の年末にPanasonicのGH3を入手して以降、使用カメラはミラーレスに移行してきました。
SONYのa7シリーズはボディが小さくても、フルフレームのためレンズが大きくなり、残念ながら、トータルのサイズでは、それほどの優位性はありません。
ちなみに、素晴らしい映像を撮るために鬼のような量の機材を準備するKAGAYAさんも、主力はミラーレスに移行されています。これだけの機材数だと、どれくらいの軽量化になるかは疑問ですが...
画素数が20MPあれば、4Kの動画でも70%程度の縮小率となり、映像に精細感を残せます。また、画像サイズに余裕があることで構図の再調整、ズームなどエフェクトを加えることができます。
12MPのa7Sでは91%、16MPのGH4では84%程度の縮小率であり、マージンはわずかです。PanasonicのGH5は24MPぐらいの画素数になることを期待してます。
3)ちゃんとしたビデオが撮れること
タイムラプスもビデオもこなすハイブリッドなビデオグラファーにとっては、ビデオも重要になります。現時点で、コンシューマー向けで4Kでlogが使えるというカメラは、Panasonic GH4とSONY a7RII/a7SII/RX100M4/RX10M2しかないはずです。
4)インターバル撮影機能を内蔵していること
自分がタイムラプスを始めたころは、搭載している機種が皆無だったのですが、いつの間にかCanonでさえ内蔵するようになりました。SONYは有料アプリで提供され、最初のリリース時はいまいちの出来。バージョンアップにより露出の追従が可能にり、まともなものになっています。
最近気付いたのですが、SONYのタイムラプスアプリのように撮影間隔の優先の有無を指定できる場合、連写も可能です。例えば、撮影間隔の優先無し、撮影間隔1秒、シャッタースピード1秒とすると撮影枚数に達するまで連写を継続します。
このため、外部レリーズやインターバルタイマーを忘れた、ケーブルが断線したなどのトラブルの際の保険にもなります。
5)外部レリーズの端子があること
外付けのインターバルタイマーを使えば、内蔵のインターバル撮影機能と比べて撮影までの設定や操作に時間がかからず、即座に撮影を開始できる点が便利です。
また、Genie mini等、モーションコントロールなデバイスとの接続という点で必須です。
6)連写枚数の上限がないこと
夜景の撮影はできるだけ撮影間隔をあけずに撮りたいため、連写で撮影します。Nikonは100枚制限があるようですが、みなさん工夫して回避しているようです。
7)電子シャッターが使用できること
連写してもうるさくなく、シャッターユニットの劣化を抑制できるのがメリットで、撮影枚数が多くなるチルトシフトの撮影で重宝します。展望台でカシャカシャと音をたてて撮影していると、お子様たちが興味津々で寄ってきますので、それを避けるのにも効果的です。
ただし、1秒以上の露光時間だとノイズが出る等、色々制約もあるため、使用には注意が必要です。
8)可動式の液晶であること
ビルの上空の雲を見上げて撮る、三脚の脚を縮めてローポジションから撮るといった場合に無理な姿勢にならず、楽に撮れます。
現時点で、これらの条件を十分に満たすのは、SONYのa7RIIになります。高い買い物でしたが、なぜか、新しいカメラが出ても目移りしないという、特殊効果があります。
電子シャッターで連写ができなくなったこと以外は期待通りで、大満足です。RAWファイルサイズが約40MBと、撮影後の処理時間的にきつくなってしまいましたが、これであと一年は戦えそうです。
コンデジでこれらの条件を満たすのはSONYのRX100M4かRX10M2になります。RX10M2はサブカメラとしては大きすぎるので、RX100M4を購入しています。超広角、魚眼、チルトシフト等の特殊なレンズでの撮影はa7RIIに任せて、残りはRX100M4一台でいけそうな感じです。
また、レンズの外径が小さいため、こういったフェンスにレンズを突っ込んだ撮影も可能で、撮影場所を選びません。
フォトヨドバシの作例を見てもわかるように、うまい人はどんなカメラ、レンズを使っても素敵な写真を撮ることができます。作例を見てこのカメラ、このレンズを使えば僕もこんな素敵な写真が撮れるんだと勘違いする人がいるかもしれませんが、残念ながらそれは幻想にすぎません。そう思わせて、買わせるのがフォトヨドバシの目論見です。
光と影と色をどう捉え、目の前の光景をどう切り取ってフレームに収めるかというセンスとスキルの比重の方が大きく、どんなカメラやレンズを使っても、結局はその人の絵にしかなりません。
また、自分のような素人レベルでは、日常の何気ない風景をドラマに変えるといったスキルがあるわけもなく、天候や撮影する時間帯等の環境条件の方が、はるかに重要だったりします。自分が休日になると足繁く撮影に出かけるのは、素敵な瞬間に巡り合える機会を増やすためでもあるのですが、めったに出会うことができません。
「Part 2.DxOMarkでセンサーの特性を理解しておく」に続く
なお、自分の場合、タイムラプスやビデオ撮影の映像制作の道具としてしかカメラを使わないため、一般的に求められるようなAFポイント数やAFの速さ、連写速度といった機能は、全く気にしません。
1)できるだけ小さく、軽いこと
荷物が大きく重いと、撮影に出かけること自体や撮影ポイント間の移動が億劫になり、撮影を続けていくモチベーションにも影響します。
野山に分け入るような撮影では、一眼レフのボディぐらいの大きさがあった方が安心感がありますが、そういう撮影はしないので、かさばるボディはうっとうしいだけです。
このため、ミラーボックス、ペンタプリズムを排したミラーレスシステムは、自分にとって最適で、2012年の年末にPanasonicのGH3を入手して以降、使用カメラはミラーレスに移行してきました。
5D3は約1900g、GH3は約890g |
ちなみに、素晴らしい映像を撮るために鬼のような量の機材を準備するKAGAYAさんも、主力はミラーレスに移行されています。これだけの機材数だと、どれくらいの軽量化になるかは疑問ですが...
2)20MPの画素数であること極地装備に説明を入れました。— KAGAYA work (@kagaya_work) 2015, 12月 22
今回は軽量化がポイント。主力カメラをミラーレスにして、レンズも三脚も軽く。新機材を積極的に取り入れた結果この3ヶ月でだいぶ入れ替わりました。風雨や塩水を浴びる可能性があるため防水装備も整えました。 pic.twitter.com/S5DfcwqhTq
画素数が20MPあれば、4Kの動画でも70%程度の縮小率となり、映像に精細感を残せます。また、画像サイズに余裕があることで構図の再調整、ズームなどエフェクトを加えることができます。
12MPのa7Sでは91%、16MPのGH4では84%程度の縮小率であり、マージンはわずかです。PanasonicのGH5は24MPぐらいの画素数になることを期待してます。
3)ちゃんとしたビデオが撮れること
タイムラプスもビデオもこなすハイブリッドなビデオグラファーにとっては、ビデオも重要になります。現時点で、コンシューマー向けで4Kでlogが使えるというカメラは、Panasonic GH4とSONY a7RII/a7SII/RX100M4/RX10M2しかないはずです。
4)インターバル撮影機能を内蔵していること
自分がタイムラプスを始めたころは、搭載している機種が皆無だったのですが、いつの間にかCanonでさえ内蔵するようになりました。SONYは有料アプリで提供され、最初のリリース時はいまいちの出来。バージョンアップにより露出の追従が可能にり、まともなものになっています。
最近気付いたのですが、SONYのタイムラプスアプリのように撮影間隔の優先の有無を指定できる場合、連写も可能です。例えば、撮影間隔の優先無し、撮影間隔1秒、シャッタースピード1秒とすると撮影枚数に達するまで連写を継続します。
このため、外部レリーズやインターバルタイマーを忘れた、ケーブルが断線したなどのトラブルの際の保険にもなります。
5)外部レリーズの端子があること
外付けのインターバルタイマーを使えば、内蔵のインターバル撮影機能と比べて撮影までの設定や操作に時間がかからず、即座に撮影を開始できる点が便利です。
左Seculine Twin1 ISR、右JJC MET-D |
6)連写枚数の上限がないこと
夜景の撮影はできるだけ撮影間隔をあけずに撮りたいため、連写で撮影します。Nikonは100枚制限があるようですが、みなさん工夫して回避しているようです。
7)電子シャッターが使用できること
連写してもうるさくなく、シャッターユニットの劣化を抑制できるのがメリットで、撮影枚数が多くなるチルトシフトの撮影で重宝します。展望台でカシャカシャと音をたてて撮影していると、お子様たちが興味津々で寄ってきますので、それを避けるのにも効果的です。
ただし、1秒以上の露光時間だとノイズが出る等、色々制約もあるため、使用には注意が必要です。
8)可動式の液晶であること
ビルの上空の雲を見上げて撮る、三脚の脚を縮めてローポジションから撮るといった場合に無理な姿勢にならず、楽に撮れます。
現時点で、これらの条件を十分に満たすのは、SONYのa7RIIになります。高い買い物でしたが、なぜか、新しいカメラが出ても目移りしないという、特殊効果があります。
電子シャッターで連写ができなくなったこと以外は期待通りで、大満足です。RAWファイルサイズが約40MBと、撮影後の処理時間的にきつくなってしまいましたが、これであと一年は戦えそうです。
コンデジでこれらの条件を満たすのはSONYのRX100M4かRX10M2になります。RX10M2はサブカメラとしては大きすぎるので、RX100M4を購入しています。超広角、魚眼、チルトシフト等の特殊なレンズでの撮影はa7RIIに任せて、残りはRX100M4一台でいけそうな感じです。
首都高のガードは堅い |
「弘法筆を選ばず」
フォトヨドバシの作例を見てもわかるように、うまい人はどんなカメラ、レンズを使っても素敵な写真を撮ることができます。作例を見てこのカメラ、このレンズを使えば僕もこんな素敵な写真が撮れるんだと勘違いする人がいるかもしれませんが、残念ながらそれは幻想にすぎません。そう思わせて、買わせるのがフォトヨドバシの目論見です。
光と影と色をどう捉え、目の前の光景をどう切り取ってフレームに収めるかというセンスとスキルの比重の方が大きく、どんなカメラやレンズを使っても、結局はその人の絵にしかなりません。
また、自分のような素人レベルでは、日常の何気ない風景をドラマに変えるといったスキルがあるわけもなく、天候や撮影する時間帯等の環境条件の方が、はるかに重要だったりします。自分が休日になると足繁く撮影に出かけるのは、素敵な瞬間に巡り合える機会を増やすためでもあるのですが、めったに出会うことができません。
迫りくるゲリラ豪雨 |
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