Canonの5D MarkIVが正式発表となり、いそいそとスペックを確認。
噂通り4Kを載せてきたものの、動画の仕様がことごとく手抜きで愕然としました。
動画仕様については、2016年に売るレベルではありません。
海外でも不満続出です。
スタンリーキューブリックは、5D Mark IVで2001年を再撮影した結果に、いい顔はしない
Stanley Kubrick has reshot 2001 A Space Odyssey in stunning 1.74x crop format to celebrate the launch of the Canon 5D Mark IV but he’s not happy about the result!!!
私が買わない最初の5D
The First 5D I'm Not Buying
5D MarkIVを嫌う10の理由
10 Things I HATE About the Canon 5D Mark IV
仕事が速い人は、例の素材のパロディー動画をもう作っていました。
それでは、手抜き仕様を確認していきましょう。
世界一のカメラメーカーであるCanonが「意図的」に機能を載せていない、技術の出し惜しみが悲しいです。
1.クロップファクターが1.64x
4Kは30MPセンサーをクロップして作られるため、50mmのレンズでは82mmと同様の画角、逆に50mmの画角を得るためには約30mmのレンズが必要です。クロップファクターはセンサーの画素数と映像の処理に依存するため、他メーカーを含め静止画と動画で異なる傾向がありますが、度合いが大きすぎます。
なお、Sonyはフルフレームのa7RIIとa7SIIで1.0xを、APS-Cのa6300で1.5xを実現できています。
2.ログが使えない
Canonは以下の説明で正当化しようとしていますが、通常のモードとログのモードをユーザーが切り替えられるようにすればいいだけです。
汎用性の高い色空間、ITU-R BT.601/BT.709をサポート。
カラーマトリックスは4KがRec. ITU-R BT.601、フルHD/HDがRec. ITU-R BT.709。表示アシスト機能やLUTを必要とせず、いま映像制作の現場で使用しているモニターで自然な色再現性が得られます。また、グレーディングなどを行わなくても良好な色再現性とコントラストが得られ、映像を即座に活用することが可能です。
Canon Logはどこに行ったのでしょうか?
3.MotionJPEGという古いコーデック
公式サイトの仕様を見ると、500Mbpsという圧倒的なビットレートになっています。
XF-AVCというちゃんとしたコーデック技術があるのに、どこへ行ったのでしょうか?
4.4Kの解像度はDCI 4K(4096x2160)のみ
16:9のアスペクトレシオになる4K UHD/QFHD(3840x2160)がないのは、何故なんでしょう?
TVで映像を見ることを想定していないんでしょうか?
5.ゼブラやピーキング等、ビデオ撮影のサポート機能がない(らしい)
普通、載せますよね。
6.4KのHDMI出力ができない
普通、できますよね。僕は使いませんけど。
キャノンとしては、
「動画を撮られる方はプロ用のCINEMA EOSを使ってください。スチルカメラの動画はおまけです。」
ということでしょうが、それは企業の都合でありユーザー目線ではありません。
現に、同じフルフレームで同価格帯のSony a7RIIとa7SIIは機能を実現できています。
Canonは、5D MarkIIで(結果的に)EOS MOVIEの市場を開拓しましたが、コンシューマ向けカメラはその後、目立った進歩もなく見捨て続けられている状態でした。
5D MarkIVで、ついに終止符が打たれた感じがしています。
もう期待しません。
噂通り4Kを載せてきたものの、動画の仕様がことごとく手抜きで愕然としました。
動画仕様については、2016年に売るレベルではありません。
海外でも不満続出です。
スタンリーキューブリックは、5D Mark IVで2001年を再撮影した結果に、いい顔はしない
Stanley Kubrick has reshot 2001 A Space Odyssey in stunning 1.74x crop format to celebrate the launch of the Canon 5D Mark IV but he’s not happy about the result!!!
私が買わない最初の5D
The First 5D I'm Not Buying
5D MarkIVを嫌う10の理由
10 Things I HATE About the Canon 5D Mark IV
仕事が速い人は、例の素材のパロディー動画をもう作っていました。
それでは、手抜き仕様を確認していきましょう。
世界一のカメラメーカーであるCanonが「意図的」に機能を載せていない、技術の出し惜しみが悲しいです。
1.クロップファクターが1.64x
4Kは30MPセンサーをクロップして作られるため、50mmのレンズでは82mmと同様の画角、逆に50mmの画角を得るためには約30mmのレンズが必要です。クロップファクターはセンサーの画素数と映像の処理に依存するため、他メーカーを含め静止画と動画で異なる傾向がありますが、度合いが大きすぎます。
なお、Sonyはフルフレームのa7RIIとa7SIIで1.0xを、APS-Cのa6300で1.5xを実現できています。
2.ログが使えない
Canonは以下の説明で正当化しようとしていますが、通常のモードとログのモードをユーザーが切り替えられるようにすればいいだけです。
カラーマトリックスは4KがRec. ITU-R BT.601、フルHD/HDがRec. ITU-R BT.709。表示アシスト機能やLUTを必要とせず、いま映像制作の現場で使用しているモニターで自然な色再現性が得られます。また、グレーディングなどを行わなくても良好な色再現性とコントラストが得られ、映像を即座に活用することが可能です。
Canon Logはどこに行ったのでしょうか?
3.MotionJPEGという古いコーデック
公式サイトの仕様を見ると、500Mbpsという圧倒的なビットレートになっています。
XF-AVCというちゃんとしたコーデック技術があるのに、どこへ行ったのでしょうか?
4.4Kの解像度はDCI 4K(4096x2160)のみ
16:9のアスペクトレシオになる4K UHD/QFHD(3840x2160)がないのは、何故なんでしょう?
TVで映像を見ることを想定していないんでしょうか?
5.ゼブラやピーキング等、ビデオ撮影のサポート機能がない(らしい)
普通、載せますよね。
6.4KのHDMI出力ができない
普通、できますよね。僕は使いませんけど。
キャノンとしては、
「動画を撮られる方はプロ用のCINEMA EOSを使ってください。スチルカメラの動画はおまけです。」
ということでしょうが、それは企業の都合でありユーザー目線ではありません。
現に、同じフルフレームで同価格帯のSony a7RIIとa7SIIは機能を実現できています。
Canonは、5D MarkIIで(結果的に)EOS MOVIEの市場を開拓しましたが、コンシューマ向けカメラはその後、目立った進歩もなく見捨て続けられている状態でした。
5D MarkIVで、ついに終止符が打たれた感じがしています。
もう期待しません。
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