見せてもらおうかSONYのa7RIIの性能とやらを

プレスリリースを知ったのは、たまたま夜中に目が覚めて見つけたこのツイートです。
プレスリリース以来、ワクワクが止まらず、毎日のようにsonyalpharumors.comを眺める日々でしたが、6/26に日本でも正式発表されたので早速予約。8/7に入手し、まずはタイムラプスを試しています。

a7RIIに対しての事前に想定していた期待と懸念は以下の5点でした。実際に使用してみて確認できたことを書いておきます。

1.42.4MPの裏面照射フルフレームセンサー
8Kサイズをカバーする画素数となっているので、4Kでのタイムラプスで構図の調整やチルト、パン、ズーム等の後処理に余裕ができる。GH4の16MP、a7Sの12MPの画素数だと80~90%程度にしか縮小出来ず、後処理に制約を受けていたのが一番の不満点だったので、これが解消できる。

[確認結果]
当然、OKです。
8Kのタイムラプスも作れますが、見れる環境がない動画を作っても無意味なので、今回は4Kでズーム等の動きを大きめにした動画にしています。
大桟橋
大桟橋へ向かう途中にあるレストラン
横浜市開港記念館

2.RAWファイルサイズの増大
1)マニュアルによると64GBのSDカードに保存できるのは1400枚とあるため、a7RIIのRAWファイルサイズは約45MB。ファイルサイズが大きくなると、内部のバッファサイズとSD書き込み時の処理時間が厳しくなる。
実際に24MPのPENTAXのK-3で経験したのが、連写時にシャッタースピードを0.5秒としても、途中から撮影間隔が1.5秒程度になり、連写終了後も書き込み完了まで待たされる状態。
おそらく、a7RIIでも同様の動きになると思われる。

[確認結果]
RAWファイルサイズは、FFで約42MB、APS-Cで約18MBでした。
連写時は、やはりK-3と同様の動きになります。
それよりも、電子シャッター(サイレントシャッター)での連写ができなくなっていたのが想定外でした。特にチルトシフトで多用していただけに、かなりショボーンです。
代替として1秒間隔のインターバル撮影を試してみましたが、シャッタースピードが0.5秒以上になると、さすがに書き込みまでの処理が間に合わず撮りこぼしが発生します。シャッタースピード1秒で撮影する夜のチルトシフトは2秒間隔で撮影したほうがよさそうです。まあ、撮影間隔にばらつきがあっても、動画にすると目立たないのですが。
桜木町駅前
いつも撮るやつ

2)タイムラプス撮影時は1カット360~400枚撮影するのが自分の撮影パターン。64GBのSDカードでは約3カットとなってしまう。今までよりも多くSDカードを準備する必要あり。PC上での処理の際も多くのHDD容量と時間がかかりそう。

[確認結果]
a7RIIの4K動画録画時はUHS-IのU3規格のカードの使用が推奨されていて、規格を満たさないカードを使用すると動画撮影時に警告が表示されます。タイムラプス時には関係ないのですが、いちいち入れ替えるのも面倒なので、今回新たにSONYの128GBSandiskの256GBのU3対応品を購入しています。
撮影後、RAWからJPGに現像後はPremiereで編集していますが、パラメータを変更しても反映されるまでに何秒も待たされる等、かなり動きが緩慢となる場合がありました。使用するエフェクトにもよると思いますが...
また、これまで3分程度の4K動画であれば、15~20分程度でエンコードが完了していたのですが、今回は、なんと2時間以上かかりました。ちょっと、時間がかかりすぎのような気もします。

3.シャッター機構
GH4やa7Sと同様に電子シャッターを搭載。また、電子先幕シャッターで使用した場合の耐久回数は50万回!!!タイムラプスしろといわんばかりの耐久性。
sony.net
[確認結果]
これは、すぐに確認できるものではないですね。
ちなみに、a7Sで電子シャッター使用時に露光時間が長くなると白点が出るのを経験したため、シャッタースピード1秒までは電子シャッター、それ以上の露光時間の場合は電子シャッターを使用しないようにしています。

4.ISOオート時の下限シャッタースピードの設定
ISOオートの際のシャッタスピードを設定できる。Faster/Fast/Standard/Slow/Slower/1/8000 - 30”で設定可能。夕暮れ時に絞り優先でISOオートでタイムラプスすると1/60ぐらいのシャッタスピードを維持しようと、早めにISOを上げてしまうカメラの動きを抑制できる。

[確認結果]
シャッタースピードの下限を4秒に設定後、夕暮れ時に5秒間隔で撮影を開始。シャッタスピードが4秒に到達した後は、ISOが順次100から800へ変化していくことを確認しました。
素敵です、ソニーさん。
4秒のシャッタースピードを維持したまま
ISOは100から800へ変化

5.バッテリーのスタミナ
CIPA規格での撮影可能枚数は、a7Sの380枚から340枚に若干減少。CIPA規格は30秒ごとに撮影し、電源ON/OFFを10枚毎に繰り返すという試験。実際の5秒間隔といったタイムラプス撮影ではこれよりも4倍強程度の枚数になることを経験上も知っているが、a7Sでもスタミナ不足を感じているためちょっと不安。
と思っていたら、バッテリーは予備と合わせて2個同梱されるらしい。

[確認結果]
バッテリーは2個同梱されていました。
360枚を30分間でという自分の撮影パターンでは、1回の撮影で25~30%の消費量のため、1個のバッテリーでぎりぎり4カット撮れるかどうかといったところです。


ビデオの方は、これから試してみます。


SONY a7RII Time Lapse Test YOKOHAMA

camera : SONY a7RII
lens : SONY FE 16-35mm F4 ZA OSS
lens : SONY FE28mm F2
lens : Nikon Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
mount adapter : ARAX TILT adapter for use Nikon lenses on Sony NEX
music : Like a Dream by Dj Rostej
https://www.jamendo.com/en/track/1062583/dj-rostej-like-a-dream

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