自分の撮影対象である東京や横浜の都市景観において高感度はそれほど重要ではないため、SONYのA7Sは買わない予定でした。しかし、動画用カメラの評価にで一番信頼するEOSHDのAndrewさんのレビューでA7Sは「今までに撮影した中で最高のセンサー」とべた褒め。タイムラプスにおいては、シャッターユニットの劣化を抑制できる電子シャッター(サイレント撮影)の搭載、NEX-6で使っているARAXのチルトアダプターを流用してチルトシフトも可能。GH3とGH4の電子シャッターに慣れたせいか、NEX-6のうるさい元気のいいシャッター音にうんざり気味だったこともありA7Sの購入に至りました。
問題となるのはレンズ。現時点でFEレンズのラインナップは寂しい状況なので、とりあえず自分が動画を撮りやすい画角となる35mmのみ購入。これ以外の画角は、マウントアダプターを使って、他社レンズを使うことにしました。
まず、一番肝心のチルトシフトですが、これまでNikonの20mmと50mmを併用してきましたが、その都度レンズ交換するのは正直面倒。利便性と通常の撮影での使用も考えて絞りリングのあるNikonの24-85mmを購入、さらに超広角でのタイムラプス用にお手ごろ価格のNikon FマウントのSAMYANGの14mmも購入。手持ちのCanonやPentaxのレンズを流用できるように、マウントアダプターをそれぞれ購入して、準備はばっちりです。
いそいそと横浜でチルトシフトを中心としたタイムラプスの撮影をはじめたのですが、ARAXのチルトアダプターの精度不足で、マウント付近に日光が当たると光漏れが発生することが判明。チルト時に広角側が多少けられることは想定の範囲内だったのですが、光漏れは想定外でした。
念のためNEX-6で試してみると、同様に光漏れが確認できたため、A7S固有の問題ではありません。これまで展望台からの撮影が中心だったこともあり、気づかないレベルの光漏れであったのが、日差しのある屋外での使用に加え、今回購入した24-85mmは重く長いため隙間が大きくなり、光漏れがより目立って発生してしまったようです。
とりあえずは、チルトシフト時はハンカチをマウント周辺に巻いて光漏れを防止していますが、チルトシフト以外は安心して撮影できるよう、Gレンズも使えるRAYQUALのマウントアダプターを購入しました。
タイムラプスの撮影は、昼の雲の動きのみタイムラプスアプリを使用し、これ以外はチルトシフトを含め、リモートコマンダーRM-VPR1を使用して電子シャッターの連写で撮影しています。
電子シャッターについてはISO感度の最低値がISO100となったり、一部の機能が有効に出来ないなどの制約が発生します。しかし、GH3やGH4では1秒が最長となっていた露光時間は、上限の30秒まで設定可能になっています。露光時間によっていちいち切り替える必要がなく、シャッターユニットの劣化防止にも有利です。
タイムラプスアプリの最初のバージョンは、
1.Aモードを使用しても、撮影開始時点での露出に固定される。
2.撮影中、露出計が動作しない。
3.タイムラプスアプリを起動後、拡大表示といったMFでのピント合わせをアシストする機能が動かない。
4.通常の撮影モードでのWB等が引き継がれず、アプリ内で保存された設定値が使用される。
5.動作がちょっともっさり。
といった具合に不満だらけの代物でした。現在ダウンロードできるタイムラプスアプリは、バージョンアップによって、露出のトラッキングに対応し、4の設定値の保存を除いて、不満点が解消されています。まあ、設定値の保存については、「通常撮影と切り替えられて便利」と考えることも出来るので、好みの問題のような気もします。
ちょっと残念なのが、タイムラプスアプリ使用時に電子シャッターが使えないこと。これが出来ると、シャッターユニットの劣化防止にさらに有利なのですが...
横浜でのタイムラプスのテスト撮影は、スパークリングトワイライトというイベントの花火を含め、普段とは異なる様々なカットを撮ることができました。
SONY A7S Time Lpase Test YOKOHAMA
camera : SONY A7S
lens : SONY SEL35F28Z
lens : Nikon Ai-S Nikkor 20mm F2.8
lens : Nikon Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
mount adapter : ARAX TILT adapter for use Nikon lenses on Sony NEX
music : Moonlight fever by Whersmydope
http://www.jamendo.com/en/track/985173/moonlight-fever
次回は、動画について書きます。
今回の購入品 FEレンズは35mmを購入、左上から時計回りに SAMYANG14mm f2.8 Nikon Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF Metabones Canon EF Lens to Sony NEX Smart Adapter (Mark IV) RAYQUAL PDA-SαE |
まず、一番肝心のチルトシフトですが、これまでNikonの20mmと50mmを併用してきましたが、その都度レンズ交換するのは正直面倒。利便性と通常の撮影での使用も考えて絞りリングのあるNikonの24-85mmを購入、さらに超広角でのタイムラプス用にお手ごろ価格のNikon FマウントのSAMYANGの14mmも購入。手持ちのCanonやPentaxのレンズを流用できるように、マウントアダプターをそれぞれ購入して、準備はばっちりです。
チルトシフトは利便性を考えてズームレンズに変更 |
ARAXのチルトアダプターの精度不足による光漏れ |
とりあえずは、チルトシフト時はハンカチをマウント周辺に巻いて光漏れを防止していますが、チルトシフト以外は安心して撮影できるよう、Gレンズも使えるRAYQUALのマウントアダプターを購入しました。
真ん中がARAXのチルトアダプター、左から時計回りに MetabonesのCanonレンズ用 RAYQUALのPENTAXレンズ用 RAYQUALのNikonレンズ用 |
タイムラプスの撮影は、昼の雲の動きのみタイムラプスアプリを使用し、これ以外はチルトシフトを含め、リモートコマンダーRM-VPR1を使用して電子シャッターの連写で撮影しています。
電子シャッターについてはISO感度の最低値がISO100となったり、一部の機能が有効に出来ないなどの制約が発生します。しかし、GH3やGH4では1秒が最長となっていた露光時間は、上限の30秒まで設定可能になっています。露光時間によっていちいち切り替える必要がなく、シャッターユニットの劣化防止にも有利です。
タイムラプスアプリの最初のバージョンは、
1.Aモードを使用しても、撮影開始時点での露出に固定される。
2.撮影中、露出計が動作しない。
3.タイムラプスアプリを起動後、拡大表示といったMFでのピント合わせをアシストする機能が動かない。
4.通常の撮影モードでのWB等が引き継がれず、アプリ内で保存された設定値が使用される。
5.動作がちょっともっさり。
といった具合に不満だらけの代物でした。現在ダウンロードできるタイムラプスアプリは、バージョンアップによって、露出のトラッキングに対応し、4の設定値の保存を除いて、不満点が解消されています。まあ、設定値の保存については、「通常撮影と切り替えられて便利」と考えることも出来るので、好みの問題のような気もします。
ちょっと残念なのが、タイムラプスアプリ使用時に電子シャッターが使えないこと。これが出来ると、シャッターユニットの劣化防止にさらに有利なのですが...
横浜でのタイムラプスのテスト撮影は、スパークリングトワイライトというイベントの花火を含め、普段とは異なる様々なカットを撮ることができました。
ランドマークタワーから花火を下に見る |
落雷 |
怪しげな雲の動き |
ランドマークタワーからチルトシフト |
イルミネーションで飾られた船 |
海上保安庁のヘリによる救難訓練 |
土砂降りの中で帆をたたむ |
花火は途中で土砂降りに |
SONY A7S Time Lpase Test YOKOHAMA
camera : SONY A7S
lens : SONY SEL35F28Z
lens : Nikon Ai-S Nikkor 20mm F2.8
lens : Nikon Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
mount adapter : ARAX TILT adapter for use Nikon lenses on Sony NEX
music : Moonlight fever by Whersmydope
http://www.jamendo.com/en/track/985173/moonlight-fever
次回は、動画について書きます。
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