steadicam merlinを買ってみた -セッティング編-

Hague MMCをそれなりに満足して使ってましたが、
・GIMBAL部分が小さく15度程度しか傾けられないため、上下に傾けて撮るのが厳しい。
・折りたためないので、持ち運びにかさばる
という不満がありB&H Photoから購入してみました。注文して中1日で日本に到着。地球はどんどん小さくなっているようです。
 steadicam merlinのセッティングに関する日本語のページをあまり見かけないので、簡単にまとめときます。

■セッティング
このページ(Merlin Static & Dynamic Balance Magic Formula)に、各設定値をはじき出せるフォームが置いてあるので、これを利用する。
CMAERA WEIGHTとCAMERA VERT CGという2つの値を入力すれば、勝手に計算してくれるので、この値を計る。
ハカリとメジャーを用意する
まずは、カメラの重さ(CMAERA WEIGHT)を計る。注意すべきなのは、キャップは外し、フードやNDフィルター等、撮影する場合と同じ状態にしておくこと。
7-14mmはNDフィルター付けられないのでそのまま計って724g
次に垂直方向の重心位置(CAMERA VERT CG)を測るが、なかなか正確に測定するのは難しい。とりあえず、グリップ部分を指で引っ掛けて、バランスが取れる位置でよしとする。
指でグリップのところを引っ掛ける

だいたい4cm(40mm)ぐらい
CMAERA WEIGHTとCAMERA VERT CGの値を、この計算式(Metric Magic Formula)に入力すると、各設定値が算出される。
先端に付ける錘(NOSE WEIGHT)の数で、3種類の表から選択できるが、小さな錘(START WEIGHT)を付ける表からCASE 3の設定値を選択してみる。
赤枠の値を使ってみた
LOWER WEIGHT(下の錘)は、Start WeightとMiddle Weightの2つを付ける。
錘の合計の重さは173g
ARC DISTANCEの設定。天板から垂直に下ろした位置の間隔(TOP OF STAGE TO SET SCREW DISTANCE)を、先端部についたノブで調整する。
計り方によって若干誤差が出そう
GIMBAL POSITIONはロッド部分の長さを設定。最終調整で5~10mm程度の誤差が出るのは、重心位置の計測が正確でないせいだと思う。
この長さは後で微調整する
カメラに取り付けるプレートは、重心がHの穴付近に来るように三脚穴を固定する穴を選ぶ。今回はNにしてみた。
重心位置から多少の誤差が出る
滑り止めにゴムシートをはさんだ
CAMERA STAGE MARKは、カメラを取り付ける際にプレートの先端がくる目盛りの値。
2と3は印刷されてない
もう1点、最初に設定しておく必要があるのが、GIMBALの垂直位置。一番短い状態から4回転分回しておくのがデフォルトの設定のようだ。
前にあるポッチを押して回す
この状態でカメラを載せても傾いてバランスが取れない。
ひたすら裏の2箇所の青いノブを回してGIMBALの位置を調整し水平にする。
調整はかなりシビアです
とりあえず、立てるぐらいはできた
最終的に、ドロップタイム(横に倒した状態からアームが垂直になる時間)を1秒程度になるよう、GIMBALの垂直位置を変えて調整。ここも、ちょっと適当。

■購入金額
円高のメリットを享受しようと、B&H Photoから購入しました。購入時の換算レートは85.449円だったようです。
steadicam merlin(バッグ付) 64,083円
送料 7,382円
関税&消費税 2,200円
合計 73,665円
国内で買うと84,800円+送料なので差額は1万円強という微妙な額です。ちなみに、おまけについてきたバッグはでかすぎて使うことはなさそうです。

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