2013/09/28

Blackmagic Pocket Cinema Camera ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ

という金田のセリフが聞こえてきそうなBlackmagic Pocket Cinema Camera(長ったらしいので、これ以降はBMPCCと書きます)、4月に注文してようやく届きました。事前にある程度分かってはいたのですが、素人の自分にはなかなか手ごわいカメラです。
ホットシューがない
まず、BMPCCの設定や操作関係ですが、シャッタースピードではなく、シャッター開角度(Shutter Angle)での設定となります。シャッター開角度とシャッタースピードの相関は、24fpsの場合は
360 = 1/24
270 = 1/32
180 = 1/48
172.8 = 1/50
144 = 1/60
90 = 1/96
45 = 1/198
となります。通常は180度ですが、今回の撮影では、昼夜ともにフリッカー低減の172.8度の設定を使いました。ちなみに、vimeoのコメントによると180度は被写体がぶれるようなバグがあるとのことです。

ISOは200ASA、400ASA、800ASA、1600ASAの設定となり、基準感度はこれまでに経験のない800ASA。今回は昼は400ASA、夜は800ASAで撮影しています。ホワイトバランスは、3200K,4500K,5000K,5600K,6500K,7500Kと数値で設定。太陽や雲等のマークは表示されません。今回は、昼は5600K、夜は4500Kに設定しました。

露出は、IRISボタンを押せば絞りを簡易設定してくれるのですが、太陽や明るい光源がある場合は、一気にF16やF22と絞られてしまうため、役に立ちません。センサーサイズが小さいので、F5.6あたりが上限と考えたところもあり、結局は背面液晶を見ながら可変NDでの調整となります。露出計などなく、背面液晶で明るさを確認しながらの調整となるのですが、撮影結果と比べて昼は暗め、夜は明るめの表示のため、特に、夜は暗すぎて使えなかったカットを量産してしまいました。また、背面液晶はちょっとグリーンな色合いです。

フォーカスは、右上のFOCUSボタンでAFが効き、ダブルクリックするとピーキング表示が行われます。若干、心もとない感じだったのですが、使っている途中でOKボタンのダブルクリックで中央固定ですが拡大表示できることに気づき、一安心です。後でマニュアルで確認したら、ちゃんと記載がありました。
水準器を載せる
BMPCCには電子水準器などという気の効いた機能は付いていませんので、アダプターシューを付けてLEDの水準器を載せましたが、適当なパーツの組み合わせではネジをちゃんと締めると90度向きがずれてしまい、見た目もいまいち。
WOODEN CAMERA 1/4-20 Hot Shoe
というのが販売されているようですので、そのうち購入しようかと思います。

撮影中に最も気になったのは、バッテリーのもちの悪さ。こまめに電源を切るように心がけるのですが、電源を入れるたびにバッテリー残量が減っているような感覚を受けます。一日出歩いて撮るような場合、予備は3~4本ぐらい欲しいところです。ちなみに、バッテリーはNikonのEN-EL20と互換。製品に添付されていたものは800mAh、Nikon純正は1020mAh、市場で販売されている互換バッテリーは850mAhと容量に差がありますので、価格面だけで互換バッテリーを選んでしまうと後悔するかもしれません。

熱もかなりものですが、これからは涼しくなりますし、ほとんど三脚で撮ることもあり、ちゃんと放熱されているんだと、前向きに捉えたいと思います。

気をつけたいのが、SDカードの取り扱い。カメラ本体ではフォーマットも動画ファイルの消去もできず、PCでやる必要があります。あと、書き込み速度などのスペックを満たしていても、書き込み動作に問題があるとの報告もありますので、下記のQ&Aを参考にSandsik製を選択するのが無難です。
http://www.blackmagicdesign.com/jp/support/detail/faqs?sid=27541&pid=34849&os=win

さて、BMPCCの一番の売りは、このサイズと価格で10bit ProRes422(HQ)とRAWでの撮影ができること。ただし、RAWでの撮影は現時点のファームウェア(1.4.2)ではサポートされておらず、マグネットコーティング前のガンダムのように、潜在能力を秘めたままです。

しかしながら、ProRes422もダイナミックレンジをフィルムLogで収録できるため、カラーグレーディングにより、自分のイメージに近い絵を作り出すことができます。とはいっても、自分のように技術がないものが一からやるのは、ハードルが高すぎますので、この機会にFilmconvertを購入しました。
フィルムLogで撮影した絵は、このように色あせて見えますが、
フィルムLogで撮影
Filmconvertを適用することで元の色が浮き上がってきます。この絵の場合、若干赤みが増すフィルムエミュレーションを使用しました。
FilmconvetでKD5207 Vis3を適用
Filmconvertでエミュレーションできるフィルムはモノクロを含め、19種類使用可能で、露出やホワイトバランスの調整や3wayのカラー補正なども可能です。
フィルムLogで撮影
FilmconvertでFJ8553 ETを適用
フィルムLogで撮影
FilmconvertでFJ8553 ETを適用
フィルムLogで撮影
FilmconvertでFJ Velv 100を適用
BMPCCで撮影した2本動画です。東京で撮影したものは、昼は暖かめ、夜はちょっとクールだけど懐かしい感じに、横浜で撮影したものは爽やかな感じにしています。

Blackmagic Pocket Cinema Camera : TOKYO

camera : Blackmagic Pocket Cinema Camera
lens : LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8
lens : OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
lens : Voigtlander NOKTON 17.5mm F0.95
music : Voyeur by Hungry Lucy
http://www.jamendo.com/en/track/524404/voyeur

Blackmagic Pocket Cinema Camera : Osanbashi Pier

camera : Blackmagic Pocket Cinema Camera
lens : LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8
lens : LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8
lens : LUMIX G 20mm/F1.7
music : Cheyenne Crossing by Ken Verheecke
http://www.jamendo.com/en/track/948535/ken-verheecke-autumn-reflections-01-cheyenne-crossing





2013/09/25

東京と横浜の空を流れゆく雲のタイムラプス

4月頃から折を見て撮影してきた東京の空と、先日の台風18号の前後に撮影した横浜の空を流れゆく雲のタイムラプスをまとめてみました。特に台風の前日に横浜の大桟橋で撮影した雲は、素敵な色彩と期待通りのダイナミックな雲の動きとなりました。
台風前日にビュンビュン流れる雲
台風通過後の富士山
雲のタイムラプスは天気まかせになってしまうため、土日にしか撮影機会のない自分は雲のよさそうな日は積極的に撮りにいくようにしているのですが、なかなかいい感じの雲にめぐり合うことはできません。ただ、こまめに撮影に行くようにしていると、このようにゲリラ豪雨的な夕立とその後の虹にも出会うことができます。
新宿方向から渋谷を覆いつくし六本木に向かってくる
東京タワーにかかる虹
また、いずれ撮っておこうと思っていた豊洲のクレーンと晴海のきらきらオブジェも、今年は撮影しておきました。
豊洲の造船所後のクレーン
晴海のきらきらオブジェ(正式名称を知らない)
これから秋になって雲が変わってくるのですが、機会を見てまた撮っておこうと思います。

flowing clouds
camera : Panasonic DMC-GH3
lens : OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
camera : SONY NEX-6
lens : SONY E 10-18mm F4 OSS
camera : RICOH GR
music : Miracle Echoes by Mokhov
http://www.jamendo.com/en/track/1021439/miracle-echoes


2013/09/18

祝2020年東京オリンピック開催の特別ライトアップをタイムラプス

2020年のオリンピック開催都市が東京になるとは、全く想定していませんでした。開催に向けたこれからの課題も山積みですが、自分としては各競技施設や選手村の建設等、今後の撮影ネタには事欠かない状況となってうれしい限りです。せっかくなので、開催決定に伴う特別ライトアップを撮っておきました。
週末に台風が来るというので、スカイツリーと都庁は平日の会社帰りにRICOH GRで撮影しておきました。
夕暮れの東京タワーはいい感じの雲が出てくれました
スカイツリーは時間毎にイルミネーションが変化
RICOH GRで撮影
スカイツリーのもう1つの照明
RICOH GRで撮影
東京都庁
台徳院霊廟惣門と東京タワー
東京タワーには2020の文字
ゲートブリッジとレインボーブリッジは六本木ヒルズから
Special Lightning to Celebrate TOKYO 2020
camera : Panasonic DMC-GH3
lens : LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8
lens : OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
camera : RICOH GR
music : Love Shine by Mokhov
http://www.jamendo.com/en/track/1021441/love-shine

2013/09/05

チルトシフトなタイムラプスで東京と横浜をジオラマ化する

ARAXのチルトアダプターを入手してから撮り貯めた、チルトシフトな東京と横浜の景観をそれぞれまとめて動画にしました。自分は、微速度撮影を始めるきっかけがチルトシフトというちょっと変なやつですが、最近はかなりイメージに近いものが撮れるようになってきました。
六本木ヒルズから一ノ橋ジャンクション
東京タワーから増上寺
テレコムセンターからゲートブリッジ
サンシャイン60から池袋駅
貿易センタービルから日の出桟橋
チルトシフトのエフェクトはスマホのアプリでの加工、カメラ内蔵やPhotoshopのフィルターとしても用意されていたりと、ソフト的な画像加工が充実している昨今ですが、レンズをチルトさせて撮影するのが、自分としてのこだわりだったりします。
横浜マリンタワーから大桟橋
横浜ランドマークタワーから桜木町駅
大桟橋での船の離岸の様子
チルトシフトを始めた際は、ARAX 2.8/35mm Tilt&Shift lens($670)とTILT adapter for use Kiev-C lenses on digital cameras($124)にBIOMETAR 2.8/80mmを組み合わせて使っていました。合計で約10万円程度の購入費用となります。
5D2とARAX35mm
Kiss X4とBIOMETAR80mm+チルトアダプター
ちなみに、CanonやNikonのチルトシフトなレンズは、新品で買うと安いものでも十数万レベルとかなり高価。比較的安価なSamyangの24mmでも$999の価格となっています。さらに、展望フロアからの撮影時の構図のバリエーションを考えると、35mm前後と80~100mm前後といった2種類のレンズの組み合わせが必要になってきますので、まともに2本そろえると中古で購入したとしても20万以上の出費となってしまいます。

今回の動画では、カメラはGH3とNEX-6を使用し、ARAXのチルトアダプターと20mmと50mmのNikonレンズの組み合わせ撮影しています。
ARAXのチルトアダプターとNikonのレンズ
チルトアダプターはマイクロフォーサーズとNEX Eマウント用に合計2個購入しましたが、それでも、購入時の金額の合計は6万円台となります。
 ARAX TILT adapter for use Nikon lenses on Micro 4/3 or SONY NEX $87
 Nikon Ai-S Nikkor 20mm F2.8 29,800円(中古)
 Nikon Ai-S Nikkor 50mm F1.8 16,800円(中古)
フランジバックの短いミラーレス機とチルトアダプターとの組み合わせで、より安価にチルトシフトな撮影ができるようになっています。

撮影と編集のポイントに関して、簡単に記載しておきます。

撮影時には、GH3は外部レリーズによる連写、NEX-6はタイムラプスアプリにより1秒間隔でのインターバル撮影を行います。
シャッタースピードは、昼はNDフィルターで1/5~1/2sec、夜はISO設定により1sec程度に調整します。連写での撮影のためですが、車や人の動きに残像を与える効果が自分の好みです。

絞りは、GH3ではF2.8~F4、NEX-6ではF4に設定します。Nikonの20mmはF28が開放となるため絵が若干ソフトになります。
なお、編集時にいくつかのエフェクトを加えますが、その際に、特に夜はノイズが目立つ場合があるため、フォトスタイル(NEX-6ではクリエイティブスタイル)を昼と夜とで使い分けています。
 GH3 昼:スタンダードか風景、夜:ナチュラル(NR+3)
 NEX-6 昼:スタンダードか風景、夜:ポートレイト

展望フロアからの撮影ですので、窓ガラスの反射対策は必須です。ラバーフードやサンバイザーを使って室内の照明をさえぎります。また、東京タワーの特別展望台と横浜マリンタワーは、三脚を使うことが困難なため、吸盤で窓ガラスに固定して撮影しています。
東京タワーの特別展望台
編集で加えるエフェクトは3種類です。
イコライザーで全体を持ち上げ、クイックカラー補正でWBを調整して、輝度&コントラストでメリハリのある絵にします。
元画像
イコライザーで全体を持ち上げる
クイックカラーでWBを補正
輝度&コントラストでメリハリのある絵にする
今年の夏は猛暑で晴天も続いたため展望台へ撮影に行くことが多く、普段見ることのない光景を撮る機会に恵まれました。
落雷
救急ヘリの活躍
神宮球場の花火
飛行船
出初式
横浜スタジアムのコンサートでの花火

LITTLE TOKYO
shooting location:
 Roppongi Hills Observatory "Tokyo City View"
 Telecom Center Observatory
 Tokyo Tower Observatory
 Sunshine 60 Observatory
 World Trade Center Building Observatory "Seaside Top"
camera : Panasonic DMC-GH2
camera : Panasonic DMC-GH3
mount adapter : ARAX TILT adapter for use Nikon lenses on Micro 4/3
camera : SONY NEX-6
mount adapter : ARAX TILT adapter for use Nikon lenses on Sony NEX
lens : Nikon Ai-S Nikkor 20mm F2.8
lens : Nikon Ai-S Nikkor 50mm F1.8
music :Horizon by SundLy
http://www.jamendo.com/en/track/970914/horizon-sundly


LITTLE YOKOHAMA
shooting location:
 Yokohama Landmark Tower Observation Deck "Sky Garden"
 Yokohama Marine Tower Observation Deck
 Osanbashi
camera : Panasonic DMC-GH3
mount adapter : ARAX TILT adapter for use Nikon lenses on Micro 4/3
camera : SONY NEX-6
mount adapter : ARAX TILT adapter for use Nikon lenses on Sony NEX
lens : Nikon Ai-S Nikkor 20mm F2.8
lens : Nikon Ai-S Nikkor 50mm F1.8
music : I found love by SundLy
http://www.jamendo.com/en/track/970917/i-found-love-sundly